ホーチミン移住。旅行観光時に注意したい日本とベトナムの文化習慣の違い
2019年1月31日更新。
ベトナム人女性と結婚してからホーチミンに移住して2年ほどが経過した。
それで、日本とベトナムとの文化習慣の違いがだんだんわかってきた。
日本とベトナムの文化習慣の違いがわかっていれば、旅行観光時に注意点など何らかの役に立つのではないかと思うので、共有していこう。
そして、文化習慣の中でもベトナムの接客サービスについてまとめていこう。
日本とベトナムの文化習慣「接客サービス」の例
まず、接客サービスとは、短絡的に言えば「接客対応の良さやいかに客の気分をよくするか」という事になると思うが、これは日本とベトナムでは当然ながらだいぶ違う。
日本では「気配り」や「おもてなし」や「ホスピタリティ」が重視される。
そのため、サービス業に従事している人の接客対応の方法は普段の自分とは違うキャラを身に付ける事も多く、「人対人」ではなく、「店員と客」のような「立場対立場」のような感じになることが多いだろう。
僕も接客業をしていた時はそうだった。
人対人のような軽い感じの方がいいのに、とか思いながら。
しかし、ベトナムでの接客対応は「素」だ。
接客用のキャラを身に付けることなく素で接してくれる。
ベトナムに限らず日本以外ではそういう国が多いと思うが。
東南アジアの別の国では、アイスクリームを舐めながら接客している店員もいたという話しも聞いたことがある。
だから、ベトナムでは接客対応として親切な人もいれば、一言も発さないような人もいれば、ぼったくりをするような人もいる。
悪い例で言えば、空港で客引きをしているタクシーの運転手なんかがいい例かもしれない。
乗車前に料金の商談をしても、目的地到着後にはそれ以上の料金を要求してくる人も多い。
逆に親切な人は、気さくで親しみのある「人対人」のような接し方をしてくれる。
それにプライベートな話しもよくする。
通りすがりの人でもよく話しかけてくる。
僕の顔は明らかにベトナム人の顔ではないのに、ベトナム語で度々話しかけられる。
勧誘などではなく、世間話のようなものだと思う。
僕はベトナム語は話せないし、ベトナムは日本と同様英語を話せる人が少なく、コミュニケーションが取れないので、話しかけられる度に断ってしまう。
これはこれで悔しい。
日本でもそういう親切な人はいると思うが、ベトナムの方がその色が強い気がする。
実際に、嫁は小売店経営者の人の連絡を聞いて、電話で在庫状況を確認したりもしている。
親切にしてくれたり助けてくれたら親戚でも店員でもタクシー運転手でもチップとしてお金をあげる習慣もある。
しかし、悪いパターンもある。
ベトナムではタクシーを呼ぶときは東南アジア版配車アプリ「Grab」がよく使われるが、運転手の都合とか気分で乗車拒否をされることも珍しくない。
なので、「接客対応の良さやいかに客の気分をよくするか」という面で見れば、どちらの方がいいのだろう。
技術面や感動面で見れば日本だが、どうしても接客に「堅さ」を感じる。
ベトナムの接客はフランクだ。
しかし、日本もベトナムもどちらもすごくいい。
甲乙つけがたい。
できれば両方のいいとこ取りが最高なのだがw
日本とベトナムの文化習慣「接客サービス」のそれぞれのルーツ
これらの違いはどこからきたのだろう。
日本文化習慣の接客サービスのルーツ
まず、日本では「人に迷惑をかけないこと」を美徳としている。
なので、その逆の行為が評価が低くなるのだと考えた。
人に迷惑をかける、人のことより自分のことを優先するなど。
その時々によっても変わるとは思うが。
ベトナム文化習慣の接客サービスのルーツ
そして、ベトナムでは中国文化の影響を受けてか、家族などの小さいコミュニティを大事にする。
人の家に行く、自分の家に招待するというのもよくある。
その延長として、気さくで親しみのある「人対人」のような接客になるのではないかと考える。
ベトナム人妻の実家や近所の人の家に遊びに行った時は、これでもかというくらいいろんな食べ物やビールを勧められたw
ベトナム旅行観光での注意点
しかし、ベトナム旅行者は注意しないといけない。
ベトナムは目先の金に対して貪欲だ。
街中で着ぐるみを着た人に「一緒に写真を撮ってあげるよ〜」みたいな感じで近寄って来られて、一緒に写真を撮ったら金銭を要求された。
他にも人力車のようなタクシーに乗ったら、遠回りされて「いろんな場所を見せてやった」といい、余計な金銭を要求されたという話しも聞いた事がある。
なので、自分勝手なサービスを押し付けて金銭を要求する事があるので、そこは注意が必要だ。
日本ではありえない事だが、ベトナムではよくある事らしいので日本での感覚と同じ感覚で旅行や観光に行くとトラブルになりかねない。
という事で、ベトナム文化習慣の接客サービスには悪い側面と良い側面があるので、良い側面だけを楽しむようにした方が旅行が楽しくなるのではないかと思う。