日本の学校教育はおかしい
日本の学校教育はおかしいと時々言われている。
多くの日本人の大人たちを見ていてもそれがよくわかる。
学校だけが原因ではないが子供が育つ環境の影響は大きい。
そして、子供が育つ環境で一番大きく影響を与えているものの一つが学校教育だ。
そんなおかしいと時々言われる日本の学校教育を受けた多くの日本人の大人たちは
- 自分の意見をはっきり言えない
- 自分のやりたいことがわからない
- 人の言動に対して悲観的に感じる
- 多くの人たちと違うことや個性を認められない
などの特徴を持っている。
では、なぜこのような特徴をもつ大人になってしまう人が多いのか。
日本の学校教育のおかしいと感じることをまとめていこう。
日本の学校教育はおかしい
日本の学校教育がおかしいと感じるところは二つある。
- 他の人たちと同じであることを求める
- できないことを指摘したり叱責する
他の人たちと同じであることを求める
日本の学校では他の人たちと同じ行動をするように教育をする。
良いように言えば、協調性を身につけたりルールを遵守したり他の人に迷惑をかけないような教育をしているということだ。
これは良いように思えるかもしれないが、裏を返せば個性を失うということだ。
個性のある人は学校でも社会でも生きづらさを感じながら生きていくことになる。
例えば、多くの日本の学校の校則では服装や髪型や髪の色が細かく決められている。
まずは制服。
同じ学校に通う生徒たちは全員同じ服を着ている。
違う服を着て学校に通うことは許されない。
もちろんカバンも全員が同じカバンを持って学校に通っている。
日本の学校では教科書は買わなければならない。
しかも学校に置いて帰るのは許されない。
だから全員同じカバンに入れて持って行くのだ。
小学生は登下校の時に帽子を被らなければいけない。
もちろん全員同じものを被って学校に通っている。
さらに小学校や中学校では靴下の色や長さも決められていることが多い。
色は白しか履くことを許されない。
女子生徒の場合はスカートの長さも決められている。
膝が見えると注意を受ける。
髪型も30年前の中学校の男子生徒は全員丸刈りを強要されていた。
しかし今は少し緩くはなったがまだ細かい決まりがある。
髪は眉毛にかかってはいけないとか耳にかかってはいけないとか。
色はもちろん黒だけしか許されない。
生まれつき少し髪が茶色い場合でも基本的には黒に染めないといけない。
女子生徒の髪の長さは基本的にセミロングくらいの長さまで。
もちろん色は黒だけ。
髪の規則は高校になっても相変わらず厳しい。
遅刻もしてはいけない。
遅刻しそうな人は全員全速力で走り出す。
これは学生だけではなく、会社に行く大人たちも同じだ。
校内に入る時は全員校内用の靴に履き替える。
体育の授業の時は全員体操服に着替える。
授業間の休み時間は10分しかないのに着替えて移動までしなくてはいけない。
もちろん遅れたら注意を受ける。
授業中に意見を言う時も、まずは手を挙げて先生の許可が出たらその場で立ち上がって意見を言う。
これができないと注意を受ける。
日本の学校には職員室という部屋がある。
学校の先生たちの部屋だ。
この部屋に入る時は扉をノックして「失礼します」と言ってから入らないといけない。
これもできないと注意を受ける。
日本の学校には掃除の時間がある。
生徒たちが学校内を掃除するのだ。
もちろんトイレも生徒たちが掃除する。
しかも誰がどこを掃除するのかが決まっている。
これもルールを守らないと指摘を受ける。
日本人は考えてることがわからないと外国人に時々言われる。
こういう教育を受けてきているのが理由の一つになるだろう。
できないことを指摘したり叱責する
日本の学校や会社ではできないことを指摘されたり叱責されたりする。
昔は体罰が多かったが今はほとんどなくなった。
たまに体罰してる人がニュースに取り上げられて問題になる。
だから自分の長所に気づいていない人がすごく多い。
子供も大人もだ。
日本人は大人も子供も劣等感が強く自分のことが嫌いという人が多い。
悪いところやできないところを指摘され続けると、劣等感が強くなる。
心が育たなくなるのだ。
「あなたの長所は何ですか?」と質問をすると、2秒後くらいに「ない」という答えが返ってくることがすごく多い。
褒めても「そんなことない」と言う。
そういう時に「ありがとう」と言えない日本人は多い。
学校教育や親の教育で短所ではなく長所褒めてあげればいいのだが、残念だがそういう教育ができる日本人はあまりいない。
だから日本人は精神的に病みやすく日本は精神病大国と言われるのだ。
日本の教育方針が合わない人が無理に頑張り続けると、精神が病んで学校や会社にいけなくなる。
そういう人は増えてきている。
だからこそ個性を見つめ直して、自分らしくいることが健康的で素晴らしいことだということを改めて知ってもらいたい。