ネタ帳

なんでも書く雑記ブログ。ジャンルはだいぶ偏っているが、濃い内容を書いている。

難しい日本語の発音特徴と海外の反応

2019年2月4日更新。

 

日本語の発音は簡単だとか難しいとかいろいろ言われていると思うが、日本語の発音は当たり前のことだが日本人からするとすごく簡単だ。

なぜなら発音がすごくシンプルだからだ。

 

例えば、英語の発音には

  • 舌を引っ込めて発音する「R」
  • 下唇を軽く噛んで発音する「F」「V」
  • 舌先を上前歯の裏側に当てて発音する「L」

などがある。

 

発音するときは多くの場合、どの言語でも舌を使って調整して発音をする。

その舌をどう動かすかで発音が変わるのだ。

 

舌と言っても、舌先とか舌の奥など動かす部分は一箇所ではない。

そして英語などの発音はこの舌の動かし方が日本人からすると複雑で難しく感じる。

 

このように英語の発音は日本人からすると慣れていないので難しく感じる。

当然だが英語圏の人からすると英語の発音は簡単なはずだ。

 

日本語の発音にはこんなに難しく発音するものはないはずだが、同じように慣れていない英語圏の人からすると難しく感じるのだろう。

 

例えば、日本語の発音で外国人が慣れていない発音は「ら・り・る・れ・ろ」の発音だろう。

 

これらの発音は「R」の発音とも「L」の発音とも違う。

発音の仕方は上前歯の奥にある少し出っ張ったところに舌先を当てて発音する。

これには外国人は慣れていないはずだ。

 

繰り返すようだが、このように日本語の発音は外国人の人からすると慣れていないので難しいと言えるだろう。

 

他にも日本語の発音が外国人からすると難しく感じる要素が二つある。

  • イントネーション
  • 母音言語

だ。

 

日本語の発音。イントネーション

日本語のイントネーションは難しい。

イントネーションとは、言葉の波のことだ。

当たり前のことだが慣れている日本人には気づきにくいことだ。

でもよくよく考えると慣れていないと相当難しいだろうと感じる。

 

以前アプリを通じて知り合った、日本にすごく詳しくて日本語がペラペラな頭の良い外国人もそう言っていた。

 

日本語のイントネーションが上達した場合、同じように日本語を話せる外国人の日本語の発音を聞いていても不自然に感じると言っていた。

 

英語のイントネーションはある程度棒読みだが、日本語は棒読みだったりイントネーションが違うと聞き取りにくくなるのだ。

 

日本語の語彙力が高い在日外国人でもイントネーションが完璧な人はそうはいない。

文法や細かな表現ができていてもイントネーションが不自然なことがよくある。

 

目を閉じてその日本語の発音を聞いていても外国人だということがすぐにわかる。

僕の妻も外国人だが、発音の中でもイントネーションだけはいくら勉強しても一向に上手くならない。

 

それだけイントネーションというのは難しいのだ。

そしてイントネーションも難しいから外国人からすると日本語の発音が難しく感じるのだろう。

 

日本語の発音は難しい。母音言語

日本語と外国語には大きな違いがある。

それは母音言語と子音言語の違いだ。

日本語は世界的には珍しい母音言語だ。

 

どういうことかというと、日本語にはほぼ全ての発音に母音がつく。

母音とは「あ・い・う・え・お」のことだ。

アルファベット表記をするなら「a・i・u・e・o」になる。

 

例えば、「か・き・く・け・こ」の発音なら

「ka・ki・ku・ke・ko」のようにだ。

 

日本人からすると発音には母音がつくのは当たり前のことなのだが、外国の言葉は子音単体の発音があるのが当たり前だ。

 

母音がつかないから発音した時には、声というより音に聞こえるのが特徴的だ。

 

例えば「books」の発音は日本語のカタカナで書くと「ブックス」と発音する。

しかし、「ク」「ス」の発音は子音だ。

「u」の母音はつけないで発音する。

かすれるような発音だ。

 

日本でもたまに「おはようございます」のことを略しすぎて「スゥ」と発音する人はいないだろうか。

 

僕の周りにはいた。

今までで一名だけその生存を確認したことがある!

レアキャラだが実在した!

確かに実在したのだ!

 

この「スゥ」という発音が子音の発音だ。

外国の言葉の発音にはこういう子音が多く存在する。

そしてその子音に慣れている。

 

そのため母音言語である日本語の発音が難しく感じるのだ。

 

日本語が母音言語になった理由

では、なぜ日本語は母音言語になったのだろうか。

 

日本人は感性が豊かで繊細だ。

四季を感じたり雨に風情を感じたり、言葉以外のところで伝え合おうとする以心伝心という概念もある。

こういうものは日本や日本語特有のものだ。

 

さらに日本語には擬音語というのも存在する。

シトシト・グビグビ・サラサラ・ツルツル・ザラザラ・チクチク・イガイガなどだ。

こういう擬音語は外国人には覚えづらいらしい。

 

ドリンクを飲む時の喉を通る時の音が「グビグビ」って感じがするじゃん?

滑らかなものを触った時も「サラサラ」って感じがするじゃん?

こんなの日本人なら当たり前のことですごく簡単なことじゃん?

 

しかしこういう感覚は外国人にはわからないらしい。

そしてそういう感性を言葉で表現するのにはやはり母音言語が必要だ。

 

母音言語である日本語ができたから日本人の感性が豊かで繊細になったのか、

日本人の感性が豊かで繊細だから日本語が母音言語になったのかはわからない。

 

しかし日本人の感性が豊かで繊細だというところと、日本語が母音言語であるということには何か関係がありそうだ。

 

やはり日本語という言語は日本人からすると簡単で、外国人からすると難しく感じる言語なのだろう。